FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
水木しげる先生が亡くなった。行年93歳。心よりご冥福を申し上げる。
もっとも、水木先生の場合、こういう別れの言葉は似合わないのかもしれない。
生前も、半ば妖怪と自認して生きてこられた先生は、人間界から本当の妖怪世界へと散歩に出たのだという気がするためだ。
彼の肉体は滅びても、輝かしい作品群は残る。あの苛烈な戦争をくぐり抜けてきた方ならではのメッセージを、私たちが語り継いでいくべきだろう。

昨日、このニュースを目にして一時茫然自失となった。それくらい、私にとって先生は特別な存在だ。
今の現役世代の多くは、大抵一度は「妖怪」がマイブームとなった時期があると思う。私もその一人である。私と先生との「出遇い」も、彼の妖怪図鑑を通じてであった。2シーズン目の「ゲゲゲの鬼太郎」が大人気だった頃、その影響もあってか親にそれを買ってもらったためだ。
幼少の頃、どちらかというと本や絵を描くことが好きだった私にとって、この図鑑は未知なる世界・生物への想像力を養うに十分なテキストだった。霊感が培われることこそなかったが、「目には見えないけれど、なんだか不思議な感覚」を、彼の作品から追体験することは出来た。
その後も、色んな本との出遇いと別れを繰り返したが、なぜか水木先生の作品群については「別れ」がなかった。いつもどこかにその世界が寄り添ってくれていた。

私がのちに、民俗学や「日本的なるもの」に強烈に憧憬し、探究できているのも、幼少期に先生の作品に出遇っていたからではないか…と思わざるを得ない。もちろん、買ってくれた親への感謝が一番だが(笑)。
民族派には、読書好きが多い。影響を受けた作家も多様だろう。ただ、もし私がその質問を受けたら、紛れもなく「水木しげる」と答えるように思う。

今頃はきっと、幽界散歩を楽しんでいることだろう。合掌
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://daitoaseinenclub.blog61.fc2.com/tb.php/528-1ea6d302
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。